月末に、定額の支払いを一度だけ数えてみる

月末に、定額の支払いを一度だけ数えてみる コラム

月末が近づくと、クレジットカードの明細を眺めることにしている。

そこに並ぶ小さな定額の支払いを、一つずつ確認する時間だ。

気づかないうちに増えていくもの

月額数百円のサービスは、登録した瞬間は軽い。

一本ずつなら、コーヒー一杯ぶんにも満たない。

だから「まあいいか」で放っておくことが多い。

けれど数えてみると、意外な本数になっていることがある。

僕も以前、使っていない動画サービスにしばらく払い続けていたことがあった。

見たい作品が一本あって登録して、見終わったあとも解約を忘れていた。

気づいたのは、数か月たってからだった。

金額そのものより、「自分で選んでいない支出」があったことが引っかかった。

棚卸しは、十分あれば足りる

やり方は難しくない。

明細を開いて、定期的に引かれているものを書き出す。

それぞれに「先月、実際に使ったか」を問いかけてみる。

使った回数が思い浮かばないものは、候補として印をつけておく。

この作業は、十分もあれば終わると思う。

大事なのは、完璧に整理しようとしないことだ。

迷うものは、いったん残しておいてもいい。

次の月にもう一度問いかければ、答えは自然と見えてくる気がする。

残すかどうかの基準

基準は、僕の場合とてもシンプルだ。

「それがなくなったら、困るか」だけを見る。

困るなら、堂々と払い続ければいい。

困らないなら、手放しても生活はほとんど変わらない。

ここで「いつか使うかもしれない」という理由は、あえて採用しないようにしている。

いつかが来たら、そのとき改めて登録すればいいだけだからだ。

解約は、再開できることがほとんどでもある。

そう考えると、手放すことへの怖さは少し小さくなる。

浮いたお金より、残る感覚

棚卸しをして得られるのは、節約できた金額だけではないと思う。

自分のお金の行き先を、自分の目で把握している感覚が残る。

その感覚があると、新しく何かを契約するときにも落ち着いて判断できる。

勢いで登録する前に、「これは来月も使うだろうか」と一度立ち止まれるようになる。

時間もお金も、使い道を自分で選べている状態のほうが、満足度は高い。

それは派手な話ではないけれど、静かに効いてくる習慣だ。

今月の明細を、一度だけ開いてみる

もし余裕があれば、月末に明細を一度だけ開いてみるのも悪くない。

見つかった一本を解約するだけで、来月の気分が少し軽くなるかもしれない。

続けるものを選び直す作業は、意外と気持ちがいい。

僕はそんなふうに、毎月こっそり身の回りを整えている。

――一ノ瀬 雅

コメント

タイトルとURLをコピーしました