断る基準を、先に決めておく

コラム

なんとなくの予定が、時間を削っていく

誘われた予定に、とりあえず頷いてしまうことがある。

断る理由を探すのが面倒で、そのまま流れに乗る。

そうして埋まった週末を眺めて、何も残っていないことに気づく。

断らなかった予定の数だけ、自分のために使えた時間は減っている。

僕はそれを、少しずつ効いてくる損失だと思っている。

断る基準を、先に決めておく

予定が来てから考えると、感情や場の空気に引っ張られる。

だから僕は、先に基準を作っておくことにした。

行って得られるものが、自分の中で言葉にできるか。

移動や待ち時間まで含めた総量が、見合っているか。

この二つに答えられないときは、丁寧に断る。

逆に答えられるなら、迷わず顔を出したほうが、気持ちよく過ごせる。

基準があると、断ることが冷たい行為ではなくなる気がする。

時間は、お金より取り戻しにくい

お金は稼ぎ直せるが、使った時間は戻ってこない。

時間は誰にとっても同じ量しかないのだから、お金以上に慎重に扱っていいと思う。

ただ、合理的であることと、人に冷たくなることは別の話だ。

断るときは、相手の誘いを否定せずに、理由を短く添えて返す。

それだけで、関係は案外きれいに保てる。

自分の時間の使い道を自分で選べることは、今の僕にとって一番の贅沢だ。

今日できる、小さな一歩

次に誘われたら、返事の前に一晩置いてみるのも悪くない。

その間に、自分の基準に照らして考えてみる。

出た答えに、そのまま任せてみるのがいい気がする。

小さな断りを一つ試すだけでも、時間の感覚は少し変わってくると思う。

――一ノ瀬 雅

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